今日の朝は、雨に加えて山全体が深い霧に包まれていました。
木々の緑はかすみ、稜線はほとんど見えず、ただ霧の向こうに鉄塔がぼんやりと浮かぶだけ。静寂と湿気が混ざり合った幻想的な世界の中で、ツバメたちの巣だけはまったく別の時間を生きていました。
■霧に浮かぶ鉄塔

山は音を吸い込んだように静かで、雨粒が屋根や葉を叩く音だけが響いていました。
その静けさとは対照的に、巣の中からは雛たちの「エサをくれ」という力強い声が絶え間なく聞こえてきます。
■エサを取りにいく親ツバメ

巣の前で一瞬だけ羽ばたきを強め、雨粒を切るように飛び立っていく親ツバメ。
雛の鳴き声に応えるように、濡れた空気の中へまっすぐ餌を探しに向かう姿は、毎朝見ても胸に響くものがあります。巣の下で雨をしのぎながら待つ雛たちと、何度も往復する親鳥。そのリズムが、雨の日の静けさの中で際立っていました。さすがに雨の中なので戻ってくる間隔は晴れの日より長くなりますね。(網戸越し撮影です。)
■羽づくろいをする親鳥

採餌の合間、親鳥は巣のそばでそっと羽づくろいをしていました。
濡れた羽を一枚ずつ整えるように動かし、次の飛行に備えるような落ち着いた仕草。
雛のために何度も往復する忙しさの中にも、こうした静かな時間があり、親鳥のたくましさと繊細さの両方を感じさせます。
巣入口でたたずむ親鳥

巣の入口にそっと身を寄せ、周囲の様子を確かめるように佇む親鳥。
雛の声を聞きながら、次の採餌へ向かうタイミングを見計らっているようにも見えます。雨で濡れた体を小さくまとめ、静かに巣を守るその姿は、忙しさの合間にふっと生まれる穏やかな時間でした。
■ヒナの声は聞こえますが姿は見えないですね

雨と霧に包まれた静かな朝の景色の中で、コシアカツバメの親鳥と雛たちは、いつも通りの営みを続けていました。 濃い霧で山の輪郭が消えていく幻想的な世界と、巣の入口で佇む親鳥の落ち着いた姿、そして雛たちの力強い鳴き声。その対比がとても印象的でした。
親鳥は濡れた羽を整えながら、雛のために何度も採餌へ飛び立ち、巣へ戻る。その一連の動きは、雨の日でも変わらない確かなリズムで、生命の強さを感じさせます。 雛たちも日ごとに声が大きくなり、まだ姿をみかけてないのですがまもなく姿をみかけるでしょう。静けさの中に確かに存在する命の鼓動。 今日の記録は、そんな「雨の日のツバメたちの時間」を丁寧に切り取った一日になりました。