朝5時、散歩しようと外に出ると空気がいつもと違っていました。
気温は22度で歩きやすいのに、湿度だけが静かに悲鳴を上げている。
街の輪郭は戻りつつあるのに、どこか世界がまだ目を覚ましていないような、
そんな“霧に包まれた景色から晴れ間に変化する前を撮影しました。
■街から山へ霧の風


街中の霧はすでに引いていて、屋根も電線もはっきり見えています。
それでも山のほうだけは白い膜をまとい、時間の流れが少し遅れているように見えました。緑の斜面は霧に溶け、いつもの山が遠い世界のようでした。
■海上の霧風

海へ近づくと、霧はまた別の表情を見せてくれました。
船の輪郭は淡くにじみ、山の稜線は白い層の奥に沈んでいる。
水面は静かで、音が吸い込まれていくようです。
霧がゆっくりと海へ溶けていく朝は、ただ眺めているだけで心が落ちつきます。
■濃霧の中の工場

港のセメント工場に差しかかると、人工物と霧がひとつの風景に溶け合っていました。
白い煙は霧と混ざり、どこまでが空でどこからが工場なのか分からなくなる。
働く場所のはずなのに、霧がすべての音を吸い込んでしまったような静けさがでした。
■濃霧の世界

さらに歩くと、遠くの景色がほとんど奪われるほどの濃い霧に包まれました。
手前の構造物も、遠くの山も、白い膜の中に沈んでいく。
見えるものより見えないもののほうが多い朝は、いつも歩く散歩の風景とはまた違う
世界でした。朝の静けさにプラスして濃霧の中を歩くのもいいですね。
■濃霧の中の山々

夜散歩や朝散歩また雨の中の散歩もいいですが霧の中の散歩も格別によかったです。
霧の朝は、いつもの町をまったく違う姿に変えてしまいました。 山、海、工場、街—— どの場所も霧の表情が違っていて、 ひとつの朝がこんなにも豊かになるのかと驚くほどでした。今日の散歩は “日常の中に突然現れる静かな異世界” そんな朝の記録になりました。雨が降った翌日の早朝だったのでこの景色を見れましたが、7時台には通常の風景でした。また機会あれば遭遇したいです。