今年もまた、コシアカツバメが我が家に姿を見せました。
昨年はコシアカツバメは、2クール雛を育て計6羽が旅だっていきました。
今年はどうなることでしょう。静かに見守ります。
■巣作り中

外壁塗装で巣を撤去したため、今年はもう来ないかもしれないと
思っていました。念のため巣作り防止の障害物も置いていたのですが、
それでもコシアカツバメは諦めませんでした。
気づくと、換気口の間の壁に小さな泥の粒が付き始めていて、
「それでも作るんだ」と思わず感心してしまいました。
試しに障害物を外してみると、彼らは迷うことなく
毎年使っていた換気口上に戻り、すぐに巣作りを再開しました。
写真のように、まだ基礎の段階ですが、
ここから少しずつ壺型の巣が形になっていくのでしょう。
■いっしょうけんめい

数日後、巣の様子を見に行くと、
そこにはコシアカツバメが静かに止まっていました。
まだ巣は基礎の段階ですが、
その小さな体で泥を運び、少しずつ形を作り始めています。
巣がなくなり、障害物まで置かれていたのに、
それでも戻ってきて、同じ場所で巣作りを再開する姿を見ると、
「本当にこの家を覚えているんだな」と思わず感心してしまいました。
換気口の間という、決して広くはない場所を
毎年のように選び続ける理由は分かりませんが、
彼らにとっては安心できる場所なのでしょう。
■完成間際

さらに数日が経つと、巣の周りの泥が増えてきて、
換気口の周りには、試行錯誤でオスがアピールした中途半端な巣が
いくつも残っているのが分かりました。
巣がなくなったはずなのに、
その“記憶”だけはしっかり残っているようで、
コシアカツバメは迷うことなく同じ場所に戻り、
再び巣作りを始めています。すごい事でありがたいです。
■とっくり巣 無事完成しました。

さらに日が経つと、巣の形がはっきりしてきました。
最初は小さな泥の粒だったものが、少しずつ積み重なり、
コシアカツバメ特有の壺型の輪郭が見えてきました。
■卵の殻がおちていました。

巣作りが進んでいくのを見守っていたある日、
巣の下に小さな白い卵の殻が落ちているのに気づきました。
コシアカツバメが、ついに産卵したようです。
巣を作り直し、そして命を宿したことに、
胸の奥がじんわりと温かくなりました。
毎年の営みが、今年もまた静かに始まっています。
■子育て中かな

卵の殻を見つけてからしばらくすると、
巣の入口に親鳥が静かに止まっている姿を見かけました。
その落ち着いた様子から、ヒナが無事に孵ったのだと分かりました。
巣の中からはまだ声は聞こえませんが、
親鳥が何度も出入りしているのを見ると、
小さな命が確かにそこにいることを感じます。ヒナの声が聞こえてくるのが楽しみです。
■市内はつばめ

市内を散歩すると、あちこちで普通のツバメたちが
忙しそうに給餌していました。
巣の縁に並ぶヒナたちが大きく口を開け、
親鳥が次々と虫を運ぶ光景は、
初夏の町の風物詩のようです。
家に戻ると、我が家のコシアカツバメが
壺型の巣に吸い込まれるように入っていく姿がありました。
種類は違っても、どのツバメも同じ季節の営みを続けています。
今年もまた、この家を選んでくれたことが嬉しくて、
その始まりの瞬間を記録として残しておきます。


巣作りが進んでいくのを見守っていたある日、 巣の下に小さな白い卵の殻が落ちているのに気づきました。 コシアカツバメが、ついに産卵したようです。 外壁塗装で巣がなくなり、今年はどうなるだろうと思っていたのに、 それでも戻ってきて、巣を作り直し、そして命を宿したことに、 胸の奥がじんわりと温かくなりました。 毎年の営みが、今年もまた静かに始まっています。